外部人材活用に興味はあるけれど、何から手をつければいいのか分からない正社員採用だけでは人手や専門スキルが追いつかない場面で、フリーランスや副業人材との業務委託契約は有効な選択肢です。とはいえ、初めて検討する担当者にとっては、メリット、契約面のリスク、募集の進め方、出会い方、面談、稼働後の連携まで、多くの疑問があるのではないでしょうか。本記事は、これら典型的な6つの疑問をQ&A形式で整理し、外部人材活用の全体像を把握できる入門記事となっています。各Q&Aの末尾には、より深く知りたいテーマごとに関連記事をご紹介します。まずは6つのQ&Aで全体像をつかみ、気になるテーマから具体的な検討に進んでください。本記事でわかること外部人材活用の全体像(検討→契約→募集→出会い→面談→稼働後)各段階で初めての担当者が押さえるべき要点関心テーマごとに進める関連記事のご案内外部人材活用を選択肢の1つに外部人材活用の入口として、まずは検討段階にフォーカスしてみます。このステップで先入観を抱いて外部人材活用を諦めてしまうケースも少なくありません。そこで、最初に疑問に思うポイントや不安点を見ていきましょう。Q1:そもそも外部人材活用のメリットって?外注との違いは?外部人材活用は、個人と業務委託契約を結び、特定の範囲や業務内容を依頼することを指します。一般的に「外注」という言葉もよく耳にしますが、外部人材活用は “業務を発注する” という意味では外注のひとつとも言えると同時に、外注は依頼する先が個人・法人どちらも含むほか、契約の種類も様々という点で違いがあります。また、正社員採用と外部人材活用では、契約形態の違いが顕著です。正社員採用であれば企業が雇用契約を元に採用しますが、外部人材活用の場合は個人と企業が取引契約を結ぶ形になります。正社員の場合、採用までに時間がかかったり、その後の人材育成などで負担が大きくなる場合も少なくない一方で、外部人材の場合はその時に求めている人材を探すことになるので早期に獲得できるほか、すでに経験を持った人材を活用できるので育成の必要がないことも大きいと思います。他にも、必要なタイミングで稼働時間を調整しながら業務を依頼できるため、新規事業立ち上げや予算が限られているプロジェクトなど企業のフェーズに合わせて、専門的なスキルや経験値を持った人材のノウハウを確保できるという点もメリットとして挙げられます。外部人材活用の基本メリット求めている即戦力人材と早期にマッチングできる経験を持った人材を活用でき、育成不要で社内にないノウハウをすぐ活かせる必要な期間・量で必要な業務を柔軟に依頼できるオススメのアクション既存の取引先・外注先を見返しながら、外部人材を活用した方がコストが抑えられそうだったり、外部人材活用のメリット(ノウハウの蓄積など)の方が勝る点がないか比較検討してみましょう!もっと深く知りたい人へ 外部人材を「内製化」か「外注」かで迷う場合、判断基準を整理して比較したい方は「内製化vs外注|判断基準3つとメリット・デメリットを解説」へ。 「外部人材」「プロ人材」「フリーランス」の違いを概念から整理したい方は「プロ人材とは?特徴・違い・活用メリットと導入手順を徹底解説」へ。Q2:取引上のリスクやトラブルが不安!何をすれば良い?業務委託契約を結ぶ際には、下請法やガイドラインの内容を把握しておくと良いでしょう。取引する際に、自社の資本金規模によって下請法の対象範囲に入るのかどうかをチェックしてみたり、政府がガイドラインに記載している望ましい取引例や問題となり得る例などを押さえておいたりすると、事前にトラブル回避策を練ることも可能になり安心です。また、まずは小さなプロジェクトや一部作業から外部人材へ委託するなど、段階を踏んで外部人材活用を行ってみるといった工夫も、不安材料を低減するひとつの手になるかもしれません。その他、企業の中には個人事業主と契約や取引が行えないケースもあります。外部人材活用が初めての場合の検討段階で、自社の経理ルールなども把握しておくとより良いでしょう。オススメのアクション個人事業主との契約や取引が可能かどうかや、これまでに他部門などで問題が無かったかなど、事前に担当部署へ確認してみましょう!もっと深く知りたい人へ契約書作成の具体的な手順、偽装請負を避けるためのチェックポイントは「業務委託の偽装請負とは|判断基準と契約書・運用で防ぐ7つのポイント」で詳しく解説しています。2024年11月施行のフリーランス保護新法の最新ポイントと、企業が押さえるべき実務は「フリーランス新法とは|2024年11月施行、企業に課された7つの義務と罰則を解説」で確認できます。契約面の不安が大きい方へ契約の進め方や下請法・フリーランス新法への対応で迷う場合、マイナビProfessionalの専任スタッフへの相談も可能です。募集の計画(業務要件の整理)を立てる外部人材活用を進めることになった場合、社員を採用する時と同様に募集計画を立てていきます。その中で、採用の方針や基準、ターゲットなどを決めて募集要項を作成する必要がありますが、この段階でもつまずきやすいポイントがあるので見ていきましょう。Q3:外部人材の働き方のイメージがつかない。正社員と同じ募集要項で良い?外部人材活用の場合は、募集要項は正社員採用の場合とは異なります。企業が雇用するのではなく、取引契約を結ぶという形のため、どのように外部人材を活用したいかによって条件を設定することができます。例えば、業務時間帯や場所なども双方の合意のもとで決めれば良いため、まずは求めている職種や役割に合わせて募集要項に記載していくと良いでしょう。その後稼働時間を設定するところから始め、参加必須の会議があるのか、社員と同様に日中に稼働が必要なのか等を詰めていくのがポイントです。こちらの事例のように、出社の有無等が当初の募集要項から変更になり、トラブルに発展することもあります。出社や客先等への訪問が発生する可能性があるのか、事前に確認しておくことも大切です。外部人材は、フリーランスで複数の業務を抱えている場合もあれば、副業として業務に携わる人材もいます。そのため、必ずしも平日日中に稼働時間を取るとは限りませんし、業務する場所も自宅以外の拠点を持っていることもあります。外部人材活用という、正社員採用とは異なる人材獲得方法を使っているという考え方をすると良いでしょう。知人や、その紹介ですぐに人材が見つかりそうな場合、業務要件や求めるスキルに関して明文化しないまま、業務を開始してトラブルになるケースもあります。また、トラブルを恐れて強く指摘できずに不満を溜めてしまうこともあるでしょう。そのため、どのようなスキルや業務要件を求めているのかを明文化しておくことが重要です。オススメのアクション外部人材の活用目的を明確にして、募集要項を作成していきましょう!もっと深く知りたい人へ「はじめての外部人材活用|業務委託契約からチーム連携までの準備ガイド」では募集要項を作る前の事前準備段階に絞って、押さえるべき3つの要点を解説しています。本記事と合わせて読むと、検討から準備までが立体的に把握できます。「フリーランスとの報酬交渉ガイド|発注側が押さえる5ステップとメール例文」では報酬の相場感、設定の手順、契約時に決めておくべき項目をまとめています。募集要項の最重要項目である報酬条件を組み立てる際にご活用ください。外部人材と出会う募集要項を作成したものの、「なかなか求める人材がいない」「そもそもどこで募集したらいいかわからない」など、この段階でも悩みは多いものです。外部人材とのマッチングに関しても基礎を押さえておきましょう。Q4:外部人材とはどこで出会えばいいの?外部人材を見つける際には、マッチングプラットフォームの活用がおすすめです。マッチングプラットフォームを活用すると、様々なスキルを持った人材に出会える可能性が広がったり、採用過程やその先の契約までの流れがスムーズに進められたりします。また、専任担当によるサポートも充実させていますので、募集要項の見直しや応募者とのやり取りに関するアドバイスについてもお気軽にご相談いただけます。もっと深く知りたい人へ「外部人材の探し方|4つの方法と選び方を比較解説」ではマッチングサービスを「エージェント型」「プラットフォーム型」「直接型」の3種に分け、それぞれのメリット・デメリットを比較しています。自社に合う出会い方を選ぶための比較材料が得られます。「外部人材サービス比較12選|種類・選び方・費用相場まで完全ガイド」では具体的なサービス12種を比較。料金感、得意領域、サポート範囲を一覧化しているので、サービス選定の検討に使えます。採用時(面談や交渉)のポイント求めている人材に近い応募者が見つかった場合、次のステップは面談です。履歴書やポートフォリオなどを見ただけではわからない部分を見極める重要な段階ですが、ここでも上手くいかなかった経験や不安を抱いている企業の方は少なくありません。押さえておくと良いポイントを見ていきましょう。Q5:面談などで、外部人材ならではの着眼点はある?外部人材活用にあたってより重視されるのが、成果の部分です。専門性が高く、スキルや経験を持った人材を活用するため、"成果に向き合い、企業に貢献してくれる人材なのか"に着目する必要があります。また、短期間で高いパフォーマンスを上げてもらうためには、基礎的なコミュニケーション能力が備わっているのかという部分もチェックしましょう。プロジェクトやチームのメンバーと円滑に業務を遂行するために必要不可欠だからです。スキルや経験が自社の課題にマッチしているかという観点も確認しましょう。上記の事例のように、一般的に事務経験が豊富であったとしても、業界やその領域に対応できるのか等も見極めることが大事です。人材が持つ経験やノウハウを自社で既に持っていたとすると、コストが無駄になってしまいますし、業務領域が少しずれていたとすると、課題解決ができずに終わってしまうことになるので、注意しましょう。オススメのアクション自社・チームの課題を明確にして、成果を出して課題解決できるスキルを持つ人材かを見極めましょう!もっと深く知りたい人へ「業務委託の面談で聞くべき質問15選|3つの軸で見極める選定基準」では面談で具体的に何を聞けばいいのか、3つの軸(スキル/姿勢/業務理解)に整理して質問例を紹介しています。「外部人材採用でミスマッチを防ぐ|失敗原因と選び方を解説」ではよくあるミスマッチの原因と、選定段階で防ぐためのチェックポイントをまとめています。「業務委託人材の選び方・見極め方|7つの評価軸とそのまま使える質問リスト」では面談で「本当に即戦力か」を見抜くための実践的なチェックリストとして使えます。面談・選定で失敗したくない方へ初めての外部人材活用では、面談で何を確認すべきか判断が難しいケースが多くあります。マイナビProfessionalでは、要件定義から面談、稼働後のフォローまでを専任チームが伴走します。採用後(稼働開始)のポイント面談を経て、契約も済ませた後、「業務をどのようにスタートさせたらいいのか?」「どのように外部人材と関わればいのか?」といった悩みを抱えるケースもあるでしょう。正社員採用の場合は、研修制度が既にあって流れが決まっていますが、外部人材の場合は何から取り組めばいいのかを見ていきましょう。Q6:採用後のコミュニケーションの取り方は?定期的に面談を行ったり、ヒアリングシートを書いてもらったり、対話する場を設けることが大切です。特に外部人材は、自社の企業文化に合わせながら、業務において早期にパフォーマンスを出すことを求められます。そのため、情報のキャッチアップのためにも定期的にコミュニケーションが取れる環境を作ると良いでしょう。この事例のように、動き出しが遅いために面談を設定するのは、対処法としては良いことですが、事前に積極的に業務に取り組んでくれそうかを確認しておくことも併せてしておきましょう。過去実績や業務への取り組み姿勢を事前に聞きながら、採用面談の段階からコミュニケーションをしっかり取れる関係作りをしていくことが重要です。外部人材は育成不要だからということで、稼働開始後に丸投げで任せきりにしてしまうケースもあります。外部人材もチームの一員と捉え、いかに業務連携できるかという視点を持つことが欠かせません。そうすることで、社内にも外部人材が持つノウハウを共有してもらえたり、新たなアイデアを生み出すような協働関係につながっていくはずです。オススメのアクション定期的なコミュニケーションの場を設け、チームの一員として連携を意識しましょう!もっと深く知りたい人へ「フリーランス活用ガイド|メリット・進め方・連携3パターンを解説」では稼働後に連携が機能する組織体制と、コミュニケーションツールの使い分けを整理しています。「業務委託のマネジメントで失敗しない|契約前・稼働初期にやるべき3ステップ」では最も認識ズレが起きやすい稼働初期のすり合わせポイントを、契約段階から振り返って解説しています。「業務委託のリモートワークで認識ズレを防ぐ|外部人材と進める3つのコミュニケーション術」ではリモート前提で外部人材と連携する場合の情報共有のコツを3つにまとめています。まとめ本記事では、外部人材活用が初めての担当者向けに、検討から稼働後までの全体像を6つのQ&Aで整理しました。さらに各テーマで深掘りしたい場合や、自社の状況別に進むべき方向を提示しました。外部人材活用は、企業やプロジェクトの状況に合わせたスモールスタートが可能です。本記事を入り口として、関心のあるテーマから一歩ずつ具体的な検討に進めてください。「自社の状況に合わせた進め方を整理してほしい」「初めての外部人材活用を伴走で支援してほしい」という場合は、下記のマイナビProfessionalにお気軽にご相談ください。