新規事業の立ち上げで外部人材をどう活用すればいい?新規事業の成功実感はわずか3割。残り7割の企業が人材確保知識不足意思決定の遅さという障壁に阻まれています。この障壁を突破する現実的な選択肢が、新規事業に外部人材を活用する方法です。業務委託や副業・フリーランスといった形で、社内にない知見を即座に補えます。なかでも、マネージャーポジションへのプロ人材起用は、立ち上げ経験者の知見・客観的視点・スピード感の3点で大きな効果を発揮します。本記事では、新規事業で外部人材を活用すべき理由から、マネージャー起用のメリット、費用感、マッチング成功のコツまでを実務目線で解説します。本記事でわかること新規事業に外部人材が必要とされる3つの理由外部人材活用の3つのメリットとデメリットマネージャー級プロ人材を起用すべき3つの理由外部人材の費用感と稼働の目安新規事業に外部人材が必要とされる3つの理由新規事業で外部人材(業務委託のプロ人材・副業・フリーランス)が有効な理由は、社内人材だけでは越えられない3つの障壁を突破できるからです。実際、パーソル総合研究所の調査では、新規事業開発で「成功している」と実感している企業は約30%にとどまっています。失敗の上位要因として挙げられているのが、次の3つです。理由1:人材確保の壁新規事業の立ち上げに必要なスキル(市場リサーチ、事業企画、マーケティング、開発推進など)は多岐にわたります。これらを社内人材だけで賄うのは構造的に困難です。新たに採用するにも、新規事業立ち上げ経験者は労働市場に少なく、採用までに時間もコストもかかります。理由2:知識・ノウハウの壁既存事業をうまく回すノウハウと、新規事業を「0→1」で立ち上げるノウハウはまったく別物です。社内人材が一から学ぶ時間的余裕がない場合、外部のプロ人材から知見を借りる方が現実的かつ効率的です。理由3:意思決定スピードの壁新規事業は市場の変化に応じて素早く方向転換が求められます。コンサルティング会社などの外部法人に依頼すると、報連相や業務範囲の変更に時間がかかり、スピード感を失いがちです。専門スキルを持つ個人のプロ人材を業務委託で迎え入れれば、機動的な意思決定と実行が可能になります。【関連記事】新規事業立ち上げの全体プロセスから整理したい方は、「新規事業の立ち上げ方|担当者が知るべき5つのポイントと注意点」もあわせてご覧ください。新規事業で外部人材を活用するメリット3つ新規事業で外部人材を活用する主要なメリットは次の3つです。メリット1:経験豊富なプロ人材の知見を即座に取り入れられる業務委託として新規事業立ち上げに貢献できる人材の多くは、各業界で豊富な経験を積んだプロフェッショナルです。状況把握や必要なアクションの飲み込みが早く、細かい作業指示なしに高いアウトプットを期待できます。また、社内人材が新しい領域のスキルを一から学ぶには時間がかかります。すでに経験のあるプロ人材を起用することで、立ち上げを効率よく推進できるだけでなく、その人材が持つ人脈やステークホルダーとのネットワークも事業に活かせます。メリット2:外注よりも柔軟に活用できる新規事業は進行中に方向性が変わり、業務内容にも変更が発生しやすいプロジェクトです。コンサルティング会社などの外部法人に依頼する場合、業務範囲の変更や報連相に時間と労力がかかり、機動性を失いがちです。一方、個人の外部人材を業務委託で迎え入れれば、状況変化に応じて柔軟に業務範囲を見直せます。市場リサーチを中心にプロモーション企画と実行を中心になど、フェーズに応じてミッションを切り替えられる点が大きな利点です。メリット3:採用コストを抑えながら即戦力を確保できる新規事業は、プロジェクト期間や売上見通しが不確実なため、固定費を抑えたい局面が多くあります。業務委託は社会保険料などの法定福利費がかからず、必要な業務範囲と稼働時間に応じて契約できるため、優秀な人材を必要な分だけ確保できます。【関連記事】外部人材以外も含めた新規事業の人材不足解決策については、「新規事業の人材不足を解決する11の方法|社内・外部リソース活用術」もあわせてご覧ください。マネージャー級のプロ人材を起用すべき3つの理由外部人材活用のなかでも、本記事で特にお伝えしたいのが「マネージャーポジションへの起用」です。新規事業のマネージャーは事業の成否を左右する重要な役割ですが、社内に最適な人材がいないケースは少なくありません。ここではマネージャー級のプロ人材を起用すべき3つの理由を解説します。理由1:立ち上げ経験者の知見でチームを牽引できる新規事業の立ち上げを一通り経験しているプロ人材は、想定外の事態に強いマネージャーになります。立ち上げ期には複数のタスクが同時並行で発生し、未知のトラブルにも遭遇します。経験者であれば、過去の知見から「次に何が起きるか」を予測でき、リスクを未然に回避する打ち手を素早く実行できます。理由2:客観的視点で事業の方向性を決められる外部のプロ人材は、複数の業界・企業での経験を持ち、自社の常識や慣習にとらわれません。社内では当然視されている前提を疑い、より広い視野で事業の方向性を提案できます。また、経営層の壁打ち相手として機能することで、社内だけでは出てこなかった選択肢を浮かび上がらせる役割も担えます。理由3:戦略から実務までスピード感を持って推進できるマネージャー級のプロ人材は、戦略策定だけでなく実務遂行も自分で動ける人が多いのが特徴です。新規事業の立ち上げ期は実務を担う人手も不足しがちなため、戦略立案→実行までを一人のマネージャーが担えるのは大きな利点です。社内メンバーと並走しながら、必要に応じて社内のスキル移転(内製化)も同時に進められます。マネージャー級プロ人材の起用は、立ち上げ経験客観的視点スピード推進の3要素を同時に確保できる、新規事業における切り札となる選択肢です。【関連記事】管理職全般を業務委託で確保する方法については、「プロジェクトマネージャーを業務委託するメリットは?費用相場・契約形態・選び方を解説」で解説しています。マネージャー級のプロ人材の起用をご検討中の方は、マイナビProfessionalのサービス資料をご覧ください。外部人材活用のデメリット・注意点外部人材の活用にはメリットだけでなく、押さえておくべきデメリット・注意点もあります。事前に理解しておくことで、活用を成功に近づけられます。注意点1:情報共有・引き継ぎのコストが発生する外部人材は社内事情を知らない状態でジョインするため、事業背景・社内ルール・ステークホルダーなどを共有する初期コストが必ず発生します。「いつまでに、誰が、何を共有するか」を決め、立ち上がりを早める段取りが重要です。注意点2:契約形態の選択(請負/準委任)に注意が必要業務委託契約には「請負契約」(成果物に対して報酬を支払う)と「準委任契約」(業務遂行に対して報酬を支払う)の2種類があります。マネージャー業務のように成果物が定義しづらい業務は、準委任契約が一般的です。契約形態の選択を誤ると、偽装請負と見なされるリスクもあるため要注意です。【関連記事】業務委託契約の法務面については、「業務委託の偽装請負とは|判断基準と契約書・運用で防ぐ7つのポイント」をあわせてご覧ください。注意点3:社内体制との連携設計が不可欠外部人材を孤立させると、いくら優秀でも成果は出ません。社内側にも「外部人材と協業する担当者」を必ず置き、定例ミーティング・進捗共有の仕組みを整えることが、活用成功の前提条件になります。外部人材の費用感と稼働の目安外部人材活用を検討する際、最も気になるのが「どれくらいの費用と稼働で始められるか」です。一般的な目安は次のとおりです。稼働パターン:週1〜2日/3ヶ月単位がスモールスタートの王道新規事業での外部人材活用は、フルタイム雇用ではなく「週1〜2日/3ヶ月単位」での契約から始めるパターンが主流です。最初の3ヶ月で成果と相性を見極め、そのうえで継続・拡大・終了を判断する柔軟さが、業務委託の最大の強みでもあります。費用感の目安マネージャー級プロ人材の費用は、稼働日数・業務範囲・経験値によって幅がありますが、一般的に月額数十万円〜100万円超のレンジに収まることが多いです。正社員採用との比較では、社会保険料・福利厚生費・採用コストがかからないため、トータルコストでは抑えられる傾向にあります。【関連記事】経営幹部級の業務委託費用相場について詳しくは、「役員クラスを業務委託で迎える費用相場と契約の進め方」で解説しています。正社員採用と業務委託のコスト比較イメージ正社員でマネージャー級を採用すると、年収だけでなく、社会保険料・退職金積立・採用エージェント費用などを含めた総コストは年収の1.3〜1.5倍程度になることが一般的です。業務委託であればこれらの間接費がかからず、また成果が出ない場合の契約終了もスムーズです。新規事業のように不確実性が高いプロジェクトでは、業務委託の柔軟性が大きな価値を持ちます。活用事例|メディア事業会社の新規事業マネージャー起用ここではマイナビProfessional(旧スキイキ/顧問サービス等の統合ブランド)を通じて、新規事業のマネージャーに外部人材を起用した実例をご紹介します。このケースは、メディア事業会社が新規事業のマネージャーとしてフルリモートのプロ人材を起用したものです。企業側は次のような課題と起用目的を持っていました。【課題】新規事業のサービスローンチを行いたいが、社内人材では不足予算も限られている【外部人材の起用目的】マーケティング・広報全般のノウハウや人脈を補いたい【マッチングの決め手】プロモーションの豊富な経験マーケティング全般の知識プロ人材の業務連携・遂行が十分可能な稼働時間を確保できる点予算調整が柔軟にできる点企業側は限られた予算内で必要なスキルを持つ人材に出会い、業務目的の達成見込みが立ったためマッチングが成立しました。プロ人材側にも、本業の経験を異なる事業フェーズで活かす機会・キャリア形成上のメリットがあり、双方にとって価値のある協業となっています。新規事業立ち上げにおける外部人材活用の成功パターンの一つです。成果につなげる外部人材マッチング4つのポイント外部人材活用で成果を出すには、マッチング前の要件定義が決定的に重要です。「外部人材が何でも対応してくれるわけではない」という前提に立ち、次の4点を明文化しましょう。ポイント1:業務内容とセットで「成果の達成基準」を設定する「何をやってもらうか」だけでなく「どんな状態になれば成功か」を必ずセットで定義します。例えば「3ヶ月後に新規事業のマーケティング戦略を策定し、最初の100人の顧客を獲得する」など、定量・定性の両面で記述するのがコツです。ポイント2:必要な稼働時間・稼働形態を決める社員と同じ稼働時間が必須か、それとも週1〜2日でよいか。リモートか出社か。ミーティング頻度はどの程度か。これらを先に決めることで、候補となる人材の母集団が明確になります。ポイント3:スキル要件に優先順位をつける「あれもこれも」と要件を増やすと、合致する人材が限られて採用が長引きます。MUST(必須)WANT(望ましい)NICE TO HAVE(あれば嬉しい)の3段階で優先順位を整理しましょう。ポイント4:人物要件は理由とセットで具体化する「自走できる人」「コミュニケーション力が高い人」といった抽象的な要件のままにせず、「なぜそれが必要か」を理由とセットで明文化します。これによりミスマッチが減り、面談時の評価軸も明確になります。【関連記事】業務委託人材を見極める評価軸については、「業務委託人材の選び方・見極め方|7つの評価軸とそのまま使える質問リスト」もご参照ください。まとめ|新規事業の外部人材活用はマイナビProfessionalへ新規事業を成功させるには、社内にない知見・スキル・スピード感を補う外部人材活用が現実的な選択肢です。特にマネージャー級プロ人材の起用は、立ち上げ経験者の知見・客観的視点・スピード推進の3要素を同時に確保できる切り札となります。週1〜2日/3ヶ月単位のスモールスタートから始められるため、限られた予算内でも実行に踏み切りやすい点が、業務委託の大きな強みです。マイナビProfessionalのご紹介「新規事業を立ち上げたいが、社内にスキルもノウハウもない」「経験豊富な人材を限られた予算内で確保したい」——そんな課題に応えるのがマイナビProfessionalです。マイナビProfessionalは、6万人以上のプロ人材データベースから、新規事業に必要な事業企画・マーケティング・プロジェクトマネジメント等の即戦力人材をご紹介します。コンサル(戦略立案のみ)で終わらず、実務推進まで一気通貫で伴走するのが特長です。最短3週間で協働をスタートできます。さらにマイナビの専任チームが課題整理から進行管理まで伴走するため、外部人材活用が初めての企業でも安心して導入できます。「どんな人材が必要かわからない」段階でも問題ありません。まずはサービス資料をご覧いただき、お気軽にご相談ください。