今回は、昨今話題になりやすい「副業解禁」に関する大きなニュースを取り上げます。2022年6月末、厚生労働省が企業に対し「副業解禁加速へ向けた要請を行う」という報道がありました。働き方の多様化、雇用の流動化へ繋がることが予想され、様々な意見が挙がっています。副業容認の条件、開示促す 厚労省が指針改定案 - 日本経済新聞本記事では、話題のニュースの概要や世の中の反応について整理しながら、今後企業にとって何が重要になってくるかを探っていきます。ぜひ今後の人材獲得・人材活用の参考にしていただければと思います。国から企業に対し、副業を制限する理由公表の要請?副業解禁に関連するニュースは、これまでもありましたが、今回のポイントはどのような点なのでしょうか。概要を整理していきます。対象:すべての企業時期:2022年7月に「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を改定概要:└ 厚生労働省が企業に対し、従業員に副業を認める条件などの公表を求める└ 副業を制限する場合、理由も含めて開示を促し、外部や投資家にもわかるようにする└ 罰則などの強制力はなし狙い:└ 副業を認めるのに慎重な傾向にある大企業の情報開示により、副業の普及を図る└ 働き方の多様化により、成長分野への人材移動に繋げる現在の「副業・兼業の促進に関するガイドライン」では、労働者の安全業務秘密の保持業務上の競合回避就労先の名誉や信用のいずれかを妨げる場合に、副業を禁止または制限できると定めています。今回のガイドライン改定によって、働く人材側からすれば、副業のしやすさを企業選びの判断材料にできるようになると言えるでしょう。東京大学大学院経済学研究科教授の柳川範之氏によれば、「情報開示で予見可能性が高まれば、労働者にとって副業の機会は増える。どこまでの副業なら問題ないかの線引きが重要になる」としており、今後の企業の動き次第で、人材活用・人材獲得に大きな影響が出るほか、その先にある企業の成長にも大きく関わってくることが予想されます。改めて、各企業における「副業を認める条件」を整理する必要があるでしょう。副業・兼業人材の活用の基本については私たちが無料配布中の外部人材活用ガイド・事例集にもまとめているので、こちらも合わせてチェックしてみてくださいね。個人としての好意的な意見と、企業としての課題感も今回のニュースに対して、世間では様々な意見が聞かれます。以下で整理してみました。好意的な意見の例「副業によって社外で得た経験やネットワークは、本業でも大いに活かせる」「多様な働き方、オープンな働き方ができる時代になる」「従業員のスキルアップになり、業務の幅が広がる」課題感を持つ意見の例「本業と副業がしっかりとシナジーをうめる状態をいかに作れるか」「本業と副業の通算の労働時間をどうやって把握するのか?」「本業での生産性が落ちるのではないか」賛否両論ありますが、焦点となっているのは以下の2点が中心です。副業で従業員が得た経験・ノウハウ労働時間の管理副業で得たスキル、経験、ノウハウが本業で活かせるかどうかは、個人の意識による部分も大きいですが、企業として活かせる仕組み作りをしているかが鍵を握りそうです。また、労働時間の管理についても、各企業で業務時間を管理するだけでなく、副業の状況をある程度把握できる状態を作ったり、過労を防止する取り組みが重要でしょう。企業の取り組み方次第では、生産性の維持・向上も可能でしょう。企業にとってどんな意味がある?何が重要?ここまでニュースと、世の中の反応について見てきましたが、ここからは企業がどのように動くべきかのポイントを2点ご紹介します。【ポイント1】「人材確保のチャンス」と捉えるまず1つめは、「人材確保のチャンス」と捉えること。副業を認める企業が増えると、スキルを持った人材が副業するケースが増え、今まで出会えなかったようなスキルを持った人材を獲得できる可能性が出てきます。また、人手不足の課題を抱えている企業にとっては、社内で不足しているスキルを副業人材に参画してもらうことで補ったり、今まで取り組むことができなかった事業を進めることにもつながるでしょう。いざ人材が獲得できた際にきちんと受け入れられる体制を整えておくことも大切です。【ポイント2】「社内人材流出のリスク」の対策をする次に2つめは、「社内人材流出のリスク」の対策をすること。社員が副業する場合も想定されることから、副業で取り組んでいた業務の方が魅力的で、企業を辞めてしまうというリスクも同時にあることを覚えておく必要があるでしょう。社員や副業人材にとって、「この企業で仕事をしたい」「この企業の仕事は面白い」などと参画したくなるような企業である必要があります。社会から見ても、社内においても、魅力を感じるように、企業価値を高めていくことが重要です。いかがでしたか?今話題となっている「副業解禁」の普及へ繋がるニュースを取り上げました。今後、副業する人材が増え、企業側も副業人材を活用する動きが加速すると考えられます。ぜひ、今のうちから「副業の在り方」を社内で話し合ったり、組織体制を見直したりして、人材戦略を立ててみてはいかがでしょうか。私たち『スキイキ』のような、副業人材とのマッチングプラットフォーム活用の流れも進むと予想されるので、ぜひ早めにチェックしてみてくださいね。