新規事業の立ち上げメンバーは、まず必要な「役割」を洗い出し、その役割に合う「人物像」と「スキル」を持つ人を社内外から配置するのが基本です。最初に人ありきで集めると、役割の抜け漏れや重複が起きやすくなります。具体的には、事業全体を統括するプロジェクトマネージャー現場を動かす推進役専門領域の担当知見を補う外部アドバイザーの4つの役割を起点に考えます。そのうえで、向いている4つの人物像と必要な6つのスキルを満たすかを確認します。社内だけで揃わない役割は、外部のプロ人材(副業・フリーランス)で柔軟に補えます。本記事でわかること立ち上げメンバーの4つの役割向いている4つの人物像必要な6つのスキルメンバーの見極め方社内で不足する役割を外部で補う方法立ち上げメンバーに必要な4つの役割メンバーを選ぶ前に、チームに必要な役割を明確にします。役割が曖昧なまま人を集めると責任の所在が不明確になり、推進スピードが落ちます。プロジェクトマネージャー(PM)事業全体を統括し、予算・スケジュール・人員・対外交渉を管理する総責任者。事業推進役現場の実務を主導し、仮説検証やユーザーヒアリングを高速で回す実行担当。専門スキル担当開発・マーケティング・営業など、事業に不可欠な専門領域を担う。外部アドバイザー/経験者立ち上げ経験や業界知見を補い、手探りを減らす。社内にいなければ外部から確保する。小規模な立ち上げでは1人が複数の役割を兼ねることもありますが、「どの役割が欠けているか」を把握することが人選の出発点です。【関連記事】「新規事業のマネージャーに外部人材を起用すべき3つの理由」立ち上げメンバーに向いている4つの人物像役割が決まったら、各役割に合う人物像を見ます。新規事業は前例がなく試行錯誤が前提のため、以下の4タイプが向いています。チャレンジ精神と変化への対応力がある人:新しいことにスピード感を持って取り組める。ロジカルシンキングができる人:問題を発見し、論理的に解決の糸口を見つけられる。情熱と実行力がある人:成功に情熱を傾け、考えを行動に移せる。立ち上げ経験がある人:過去の新規事業や起業でプロセス・課題を理解している。複数を兼ね備える人もいます。1タイプに偏らず、チーム全体でバランスを取ることが重要です。立ち上げメンバーに必要な6つのスキル人物像に加え、以下の6つのスキルをチームとして満たせると立ち上げが加速します。情報収集力:市場調査・競合動向に加え、ネットにない生の情報を集める力。論理的思考力:集めた情報を先入観なく客観的に分析する力。プレゼンテーションスキル:取引先や見込み客など相手に合わせて伝える力。資料作成スキル:自分だけでなくチーム全員が使える資料を作る力。プロジェクトマネジメントスキル:全体の方向性を整え計画を進める力。リーダーシップ:必要な人材を確保し、関係者を巻き込む力。1人で全てを満たす必要はありません。チーム全体で6スキルを補い合える構成を目指します。メンバーを見極める3つのチェックポイント人物像とスキルを、人選時にどう確認するか。面接や社内推薦の場で次の3点を見ます。当事者意識:「自分の仕事ではない」と線を引かず、周囲を巻き込んで進められるか。過去の課題解決の経験を聞くと判断材料になる。不確実性への耐性:計画どおりに進まない状況でも、粘り強く動けるか。多様性への貢献:同質な人ばかりでなく、異なる視点を持ち込めるか。スキルだけでなく、姿勢や考え方を確認することがミスマッチの防止につながります。社内だけでメンバーが揃わないときの課題理想の役割・人物像・スキルを社内だけで揃えるのは難しいのが実情です。よくある課題は3つです。人材の不足:スキルを持つ人材は既存業務で多忙で、掛け持ちは本人の負担になりがち。ノウハウ・経験の不足:既存事業と異なる領域では社内に知見がなく、手探りになりやすい。予算の制約:成果が読みにくく、十分な人件費を確保しづらい。これらは、必要な役割だけを外部から柔軟に補うことで解消しやすくなります。【関連記事】「新規事業の人材不足を解決する5つの方法|少人数でも前に進める実践策」社内で不足する役割は外部プロ人材で補う社内で埋まらない役割は、外部のプロ人材(副業・フリーランス)で補う方法が有効です。正規雇用ではなく業務委託を基本に、必要な時に必要な稼働量だけ依頼できます。外部プロ人材を活用するメリットは次の3点です。経験豊富なスキルを持つプロに出会えるコンサル会社などの法人と比べて柔軟性がある比較的費用を抑えて人材を確保できる活用イメージは2つです。1つは、既存業務をプロ人材に任せ、社員を新規事業に専念させる方法。もう1つは、立ち上げ経験者や専門人材をメンバーに直接アサインし、手探りを減らす方法です。週1回や3か月などスモールスタートできるため、まず1つの役割だけ任せる形から始められます。【関連記事】「プロ人材とは?正社員との違いとフリーランス・副業・顧問の使い分けを徹底解説」「副業人材活用の始め方|失敗6パターンと成功企業の共通点」まとめ新規事業の立ち上げメンバーは「役割→人物像→スキル」の順に決め、社内で不足する役割は外部プロ人材で柔軟に補うのが成功への近道です。マイナビProfessionalは、6万人超のプロ人材データベースから、立ち上げ経験者や事業開発・マーケティングの専門家を貴社チームにアサインできます。専任チームが人材選定から稼働後の伴走まで支援し、推進ノウハウが社内に蓄積されます。「任せられる人材が社内にいない」段階でもお気軽にご相談ください。【関連記事】「新規事業のフレームワーク8選|立ち上げフェーズ別の選び方と使い方を解説」