IoTとは何か?導入すると何ができるのか?IoT(Internet of Things)とは、家電や機器などの「モノ」がインターネットにつながり、遠隔操作やデータ収集ができる技術です。導入すると、外出先からエアコンを操作したり、自宅の様子をカメラで確認したり、センサーで人の動きを検知して通知を受け取ったりできます。医療・物流・農業など幅広い分野で活用が進んでおり、業務効率化や人手不足解消に貢献しています。ただし、導入には初期コストとセキュリティ対策が必要です。本記事でわかることIoTの基本的な意味と仕組みIoT化で実現できる4つの機能7分野の具体的な活用事例導入のメリットと課題IoTとはIoT(アイオーティー)とは「Internet of Things」の略称で、日本語では「モノのインターネット」を意味しています。これはパソコンやスマートフォンだけではなく、テレビやデジタル家電など身の周りのモノがインターネットにつながり通信することを指します。スマートホームや自動運転など、実用化が進んでいる先端テクノロジーの一つです。IoT化すれば、遠隔からエアコンなどの家電を操作したり、外出中に自宅の状態をモニタリングしたりできるようになります。IoTの動向IoT化はデジタル化の加速とともに、さらに加速度的に普及が進むと予測されます。特に医療や産業の分野での市場で高成長がみられ、IoT化された電子機器やスマート家電、自動車の分野でも進展が見込まれます。IoT化の導入で「モノ」に新たな付加価値を持つサービスが加われば、多様化した消費者のニーズに対し、いままでとは違った側面からのアプローチが可能です。また日本では近い将来、少子高齢化や人口減少による人手不足が懸念されます。そのため、IoT化活用による効率化や自動化に大きな期待が寄せられています。IoT化で実現できる4つのことでは実際にIoT化することで、どの様なことができるようになるのでしょうか。IoT化では、以下の4つことを実現できます。遠隔操作ができる状態を知ることができる動きを検知することができる人を介さずにデータの共有・通信ができるそれぞれ詳しく解説していきます。①遠隔操作ができるIoT化で代表的なものとして、離れたところにあるモノの遠隔操作ができる機能があります。スマートフォンなどのデバイスを使って遠隔から状態を可視化し、その状態に合わせて操作のリクエストを行います。たとえばIoT化したエアコンは、自宅でリモコン操作をしなくても外出先から電源のON・OFFや、温度・風量まで設定可能です。また自宅のドアの施錠・解鍵や照明のON・OFFができるほか、IoT化された自動給餌機能付きのフードサーバーならペットに遠隔から給餌も可能です。②状態を知ることができる離れたところにいる人やモノの状態を知る機能も、IoT化で実現できることの一つです。IoT化したモノにセンサーやカメラを搭載することで、遠隔からモノや人の状態を把握することができます。たとえば、外出先からカメラを通して自宅の状態を確認でき、IoT化されたドアでは開閉する度にスマートフォンなどに通知がきてリアルタイムに状態を把握できます。こどもやペットの見守りなどの防犯対策はもちろん、IoT化された家電の使用頻度や電気量などはデータ化され手軽に確認ができます。③動きを検知することができるIoT化することで、人やモノの動きを察知できます。つまりモノの周りにある人の動きや、周りの環境や動向をリアルタイムで把握できます。人では見逃してしまうような小さな変化も見逃さず、異常があれば瞬時に通知して迅速な対応が可能です。たとえば、センサーによって感知した人の動きの活動データを、遠方に住む家族に通知することで一人暮らしの高齢者の安否確認に活用できます。また人の動きから検知データ情報を蓄積させることで、人がいない時に空調制御を行うことができるなど、省エネ対策にも役立ちます。 ④人を介さずにデータの共有・通信ができるIoT化を活用すれば人を介さず、インターネットを通してモノとモノとでデータの共有・通信ができます。これはモノ同士で自動的に判断して動くため、自動化という観点で大きな期待が高まっています。受け取ったデータをもとにあらかじめ設定された条件に応じて、複数のモノを自動的に動作させたり、自動的に制御させたりすることも可能です。たとえば、電気やエアコンの電源をONにしたい時に直接電源をいれるのではなく、スマートスピーカーを介して電源をONにすることもこれにあたります。電源をONにする指示は人がスマートスピーカーに出しますが、スマートスピーカーとエアコンのたとえば間に人は介しておらず、自動的にデータの共有や通信ができています。IoT化の各分野における7つの活用事例IoT化は現在、医療や農業などさまざまな分野で活用が進んでいます。以下は実際に各分野で行われている、7つの活用事例です。医療におけるIoT住宅におけるIoT物流におけるIoT化学業界などの製造業におけるIoT農業におけるIoT交通・自動車におけるIoT化粧品業界におけるIoTここでは、7つの活用事例についてそれぞれ詳しく解説していきます。①医療におけるIoT医療におけるIoT化で注目されている活用事例は、センサーが搭載された着用型のウェアラブルデバイスです。着用することで血圧や心拍数などの推移がデータ化され、自動的に記録ができます。これにより体調の変化の把握や術後のリスク管理などもでき、医師不足や在宅医療にも大きく貢献します。またリアルタイムで遠隔地の患者の状態も確認ができ、異常があった際には早急な診断や対応が可能です。②住宅におけるIoT住宅におけるIoT化は、共働き世帯や少子高齢化によってあらわれた社会の変化に対応するため、IoTの技術や機器を住宅に取り入れたものです。たとえば住む人の利便性をあげるため、エアコンや窓などの家電や設備をスマートフォンから遠隔で調整ができます。またIoT化に対応した住宅では、離れた場所の家族の見守りも可能です。緊急時には、スマートフォンに通知したりサイレンを鳴らしたりとセキュリティ面でも役立ちます。そのほかにも、電気やガスなどの住宅エネルギーの最適化も目指せます。使用量をデータ化してインターネット上で管理することで、見える化してムダなコストの削減が可能です。③物流におけるIoT物流におけるIoT化では、ECサイト市場で小口配送が増加したことによる物流業界の負担を軽減する対策としてIoTの活用が進んでいます。たとえば人が行っていた仕分け作業を、商品の識別タグを機械が読み取り最適な場所へ仕分けることで、作業の効率化が図れます。また配送時に配車管理システムを利用すれば、配送する品物と配送車のデータを登録するだけで、最適な配送計画の提案が可能です。いままで人が行っていたことをIoT化することで、配送の効率化やコスト削減、人手不足の解消などが期待できます。④化学業界などの製造業におけるIoT化学業界などの製造業の場合、古くから自動制御が取り込まれ省人化は進んでいます。しかし、装置全体が自動化しているわけではありません。そのため工場内の機械や管理システムを、インターネットに接続してデータ収集し可視化することで、さらなる生産性の向上が期待できます。また、センサーやレーダーにより機器の状態を監視し、異常を早期に検知することで故障による被害を最小限に留めることも可能です。⑤農業におけるIoT農業の分野におけるIoT化は、深刻な人手不足や、農業従事者の高齢化などへの解決策として取り入れられています。たとえば、センサーが感知したデータをもとに肥料の散布や、最適な量やタイミングで水やりも自動化ができます。またハウス栽培であれば、遠隔操作でも空調・温度調節が可能です。わざわざ足を運ばなくても理想的な環境を遠隔からキープし、労力を減らしながら生産性も高められます。⑥交通・自動車におけるIoT交通・自動車におけるIoT化では、特に自動運転が注目されています。信号機と自動車がデータを送受信することで、場所やその時の状況によって速度を調整したり、リアルタイムで道路の混み具合を察知して渋滞の緩和につなげたりする取り組みが進められています。またIoT化を活用したバスロケーションシステムでは、リアルタイムで車両ごとの運行状況の確認が可能です。そのためバスの待ち時間が明確になり、いつバス停に到着するかを把握できます。⑦化粧品業界におけるIoT化粧品業界におけるIoT化では、IoTデバイスにより肌を解析し専用のアプリで自動記録することで、肌の状態や変化を知ることが可能です。また住んでいる地域の天候データや個人の肌悩みをデータとして収集し、自分だけのおすすめ情報の配信も得られます。継続的に利用することで、自分にとって最適な肌のケア方法を模索でき、肌トラブルや変化にも早急に対処することができます。IoT化がもたらす効果やメリットIoT化の活用事例でもご紹介したように、IoT化がもたらす効果やメリットは多数あります。 ここでは、メリットや効果について詳しく解説していきます。メリット1:生活の利便性が向上IoTの活用で、生活の利便性は大きく向上します。さまざまなモノとインターネットがつながることで、スマートフォンやパソコンなどからモノを遠隔操作できたり、カメラやセンサーなどでモノの状態を把握できたりと、毎日の生活が格段に便利になります。掃除や洗濯、空調管理や見守りなど、本来人が手をかけないとできなかったことが、IoTの活用で遠隔から簡単にコントロールが可能です。メリット2:生活の利便性が向上生活の利便性を向上してくれるIoTは、コスト削減にも効果が期待できます。どこからでもデータが確認できるので、実際に現場に向かう必要がなくなり人件費のカットも可能です。また、IoTのデータを活用することで最適な方法を見つけ出し、作業の効率化や時間の短縮にもつながります。メリット3:人的作業削減による人手不足解消現在の日本は、人口減少や少子高齢化が進み、近い将来にはさらに深刻な人材不足になると予測されます。そのため、人材の確保は大きな課題となるでしょう。IoT化によっていままで人が行っていた作業を自動化したり、業務の効率化を図ることで人的作業を削減できるため、人手不足解消が期待できます。メリット4:多種多様なデータ活用による新ビジネスの創出さまざまなモノにIoTを活用することで、多種多様なデータ活用による新ビジネスの創出もできます。モノとデータを掛け合わせれば、無限のビジネスの可能性があります。たとえば同じ商品でもIoTを活用したパーソナルオーダーの商品であれば、そこから何億通りの商品が生まれます。またIoTのみならずAIや5Gなども組み合わされば、さらに大きな新ビジネスの創出が期待できるでしょう。IoT化における課題とはメリットが多いIoT化ですが、課題もあります。メリットを最大限に活用するには、IoT化における課題も知っておくことが大切です。課題1:初期コストがかかる何にでも言えることですが、IoTを導入する際には初期コストがかかります。ただ初期コストはかかるものの、IoT化する場合は十分に使いこなせれば回収は可能です。業務の効率化や人件費の削減、使用エネルギーの最小化などが見込めるため、利用コストの削減が期待できます。そのためまずは、工場のIoT化を軌道に乗せることからはじめることが大切です。課題2:高度なセキュリティ対策が必要IoTの課題の2つ目は、高度なセキュリティ対策が必要なことです。IoT化によって多くのデータを収集することになりますが、データは企業にとって貴重な情報資産です。そのため、取り扱いには十分に注意しなければいけません。仮にサイバー攻撃で顧客の個人情報データが流出するようなことがあれば、大きな被害となる可能性があります。プライバシー侵害は大きな責任問題であるため、万全なセキュリティ対策を備えておきましょう。まとめIoT化が進むことは、画期的なサービスや商品を生み出すだけではなく、私たちの日常生活や公共交通機関の管理、人手不足が叫ばれる農業への導入など、活用の場は広がっています。これからもさらにデジタル化が進むにつれ、IoT化の技術は当たり前のサービスへと拡大していくでしょう。IoT導入の推進に、プロ人材という選択肢IoT化を成功させるには、技術選定からセキュリティ対策、現場への定着まで、専門的な知識と実行力が求められます。しかし、IoTの導入経験を持つ人材が社内にいない、DX推進を任せられる専任担当を置く余裕がないという企業も多いのではないでしょうか。製造業や物流、農業など業界特有の課題を理解しながら、最適なIoTソリューションを設計・実装できる人材は、採用市場でも希少です。こうした課題に対し、IoT・DX領域に精通したプロ人材の活用が有効です。導入戦略の策定から、ベンダー選定の壁打ち相手、現場への実装支援、さらには社内人材へのノウハウ移転まで、プロジェクトのフェーズに応じた支援が可能です。週1回の顧問契約や、特定プロジェクトへのスポット参画など、スモールスタートから始められます。マイナビProfessionalのご紹介「IoT化を進めたいが、何から手をつければいいかわからない」「導入後のセキュリティ対策や運用体制に不安がある」——そんな課題を感じている方も多いのではないでしょうか。マイナビProfessionalは、IoT・DX推進、新規事業開発、経営戦略など、あらゆる領域のプロフェッショナルが、戦略立案から現場での実行まで一気通貫で支援するサービスです。6万人超のプロ人材データベースから、製造業DXや業務自動化の実績を持つ専門家を最短3週間でアサイン。マイナビの専任チームが伴走し、プロジェクトの進行管理から社内へのノウハウ蓄積までサポートします。課題が整理できていないという段階でも構いません。まずはサービス資料をご覧いただき、お気軽にご相談ください。