事業計画書の作り方がわからない、と悩んでいませんか。事業計画書とは、事業の目的・サービス内容・市場分析・収益構造・資金計画など9つの項目を盛り込んだ事業の設計図です。とくに新規事業では前例がなく、作成でつまずく担当者が少なくありません。手が止まる原因は市場理解の不足収益構造が描けない数値計画の立て方がわからない情報整理ができない何から始めればいいかわからないの5つに集約されます。まず骨子をつくり、詳細を足し、第三者レビューで仕上げる3ステップで進めれば、挫折せずに完成できます。事業計画書とは|新規事業における役割事業計画書とは、立ち上げる事業の内容や進め方、財務計画を具体的に示す資料です。資金調達や社内提案の際に提出を求められます。とくに新規事業の事業計画書は、前例のない事業の実行可能性を、客観的な数値で説明する役割を担います。事業の全体像から顧客への提供価値、収益構造までを数値で整理し、実現できる計画であることを示します。一度作って終わりではなく、事業の成長に合わせて更新し続けるのがポイントです。事業計画書と企画書の違い事業計画書と企画書は混同されがちですが、目的が異なります。まず企画書でアイデアの妥当性を確認し、その承認を得たうえで計画書を作成する流れで進めるのが基本です。【関連記事】企画書の具体的な書き方は別記事「新規事業企画書の書き方と7つの必須項目」で解説しています。計画書企画書目的事業を成立させるための具体的な計画を数値とともに整理し、将来性や収益の見通しを説明するための資料。事業の目的やコンセプト、魅力などをステークホルダーに理解してもらうための資料。 パートナー企業や投資家に事業の方向性を示す際に利用される。記載事項例・事業体制 ・資金調達計画 ・収支計画 ・競合分析/市場調査データ ・企画背景 ・事業効果 ・スケジュール ・予算 事業計画書が必要な3つの理由理由1:事業構造の整理と課題の可視化につなげる新規事業の立ち上げでは、事業の構造を整理し、どの要素にリソースを投下すべきかを明確にする必要があります。そのための新規事業計画書を作成する過程では、ターゲットが曖昧・売上見込みが甘いなどの問題を明確にし、スタート前に改善することが重要です。 理由2:融資や支援を受けやすくする事業目標や成長の道筋を数値やグラフで示すことによって、投資家などのステークホルダーへ事業の実現性を客観的に示せるようになります。具体的かつ客観的な根拠を提示することで、融資や支援を受けやすい状態をつくれる点がポイントです。 社内で新規事業を立ち上げる場合は、経営会議や役員決裁で承認を得るための資料としても事業計画書が活用できます。決裁者は事業の採算性や実行体制、スケジュールなどを総合的に判断するため、それらを整理した事業計画書は、事業の実現性を伝える重要な説得材料になります。 理由3:チームの足並みを揃える事業計画を共有することで期待される将来像やゴール設定を提示し、事業を推進するメンバーの足並みを揃えられるようになります。目指す規模感・成長スピードをメンバー間で共有することで意思決定を統一し、同じゴールに向かって推進する基盤を整えます。 事業計画書が書けない5つの原因と解決策事業計画書が書けない原因はそれぞれですが、代表的なパターンは5つに集約できます。まずは自社がどのタイプに当てはまるかを確認することで、効率よく次のアクションに移ることができるでしょう。原因1:市場や顧客理解が不足しているターゲットや市場の定義が曖昧だと、「誰に何を売るか」が定まらず計画が進みません。市場規模や競合情報、顧客ニーズの検証が不足していると、説得力ある根拠を示せず融資の承認が得られにくくなります。つまり、計画書の基礎となる前提が弱いため、数値計画や戦略の組み立てもブレやすくなります。 解決策:市場調査とペルソナ設計を徹底する 公的統計や業界レポートを用いてマーケットの絞り込みをしましょう。マーケットの絞り込みができたら、3C分析やSWOT分析などのフレームワークを行い、収集したマーケット情報をプロットして整理していきます。 3C分析では、どの市場で誰に価値を提供するのか、自社と競合の差別化ポイントや競争優位性を把握するため、次の内容を整理します。 市場・顧客:市場規模・成長性・顧客ニーズ・ターゲット層 競合:競合企業の商品・サービスや価格、強み・弱み 自社:技術やノウハウ、経営資源、競争優位性 SWOT分析では、自社の内部環境と外部環境を整理して事業戦略を検討するため、次の内容を書き出します。 強み:技術力やブランド力、実績など競争優位となる内部要因 弱み:人材不足や認知度の低さなど改善すべき内部要因 機会:市場の成長や新たな顧客ニーズなど事業拡大につながる外部要因 脅威:競合の参入や法改正、市場縮小など事業リスクとなる外部要因 【関連記事】・【テンプレ付き】3C分析のやり方|失敗しない進め方と戦略への活かし方を解説・【テンプレ付き】SWOT分析の進め方|事例付きで基本から実践までわかりやすく解説既存顧客や見込み客へのインタビューも行って定量・定性データを収集し、3〜5種類のペルソナを作成します。最後に調査結果を根拠にして仮説を立て、小さなテストでニーズを検証してから数値計画に落とし込みます。 【関連記事】・今日から使えるペルソナの作り方|テンプレート&記入例で即実践・新規事業の市場調査の進め方|初めてでもできる5ステップと7つの手法・ビジネスモデルキャンバスの書き方9ステップ|記入例と活用ポイントを解説原因2:ビジネスモデルや収益構造が描けていない収益の発生仕組みやコスト構造が不明確だと、事業の実現性を示せません。価格根拠や変動費・固定費の区別、利益が出るまでのフローが整理できていない場合は計画が机上の空論になりがちです。この状態では投資判断やスケール戦略も描けず、計画書の核心が抜け落ちます。 解決策:ビジネスモデルキャンバスと収益モデルで構造化して整理する ビジネスモデルキャンバスは、事業の全体像を1枚のシートで可視化できるフレームワークです。まずはビジネスモデルキャンバスで9要素を埋め、収益の流れとコスト構造を可視化します。 <ビジネスモデルキャンバスの9要素 >顧客セグメント:誰に提供するか 価値提案:どんな価値を提供するか チャネル:どのように届けるか 顧客との関係:どのように関係を構築するか 収益の流れ:どうやって収益を得るか リソース:必要な経営資源は何か 主要活動:何をするのか パートナー:誰と協力するか コスト構造:どんなコストがかかるか 次に収益モデルの基本パターンから自社に適した方式を選定しましょう。必要に応じて複数モデルを組み合わせるなど、強みやマーケット状況に応じてカスタマイズしながら設計するのもおすすめです。 <収益モデルの5つの基本パターン>販売モデル:商品やサービスを販売して収益を得る最も基本的なモデル サブスクリプションモデル:月額・年額などの定額料金で継続的に収益を得るモデル 広告モデル:無料でサービスを提供し、広告収入で収益を得るモデル 仲介モデル:売り手と買い手をマッチングし、手数料で収益を得るモデル ライセンスモデル:知的財産や技術を他社に使用許諾し、ライセンス料で収益を得るモデル 【関連記事】収益構造を設計する際に陥りやすいミスを事前に把握したい方は、ビジネスモデル設計7つの落とし穴もあわせてご覧ください。原因3:数値計画(売上・収支)の立て方がわからない売上予測や損益計算の方法が不明だと、計画の信頼性が大きく損なわれます。初期費用や運転資金、損益分岐点など資金面の見通しが立たないとリスク管理も不可能です。根拠の薄い楽観値はかえって承認を遠ざけるため、現実的な数値設計が不可欠です。 解決策:基本式と段階的な見積もりで数値を組み立てる 売上は「顧客数×平均単価×購入頻度」の基本式で分解し、各要素を市場データで確認します。たとえば、「想定顧客数200人×客単価5,000円×月間購入頻度2回」の場合、月商は200万円と試算できます。次に初期投資と月次運転費を洗い出し、損益分岐点は「固定費÷(1−変動費率)」で算出しておきましょう。3年〜5年の推移を見せるために月次での獲得ペースと単価推移をシミュレーションして現実性を示します。 原因4:情報を整理・構造化できていない情報収集はしたが論理的にまとめられず、文章や図表に落とし込めないケースです。結果として伝えたいメッセージが伝わらず、読み手にとって理解しにくい計画書になってしまいます。整理ができていないと、重要な根拠や優先度も曖昧になりがちです。 解決策:フレームワークで論理を組み立てる ロジックツリーで課題を分解し、MECEの視点で情報の抜け漏れを潰しましょう。結論先出しのピラミッドストラクチャーで要点→根拠→詳細の順に配置すると読みやすくなります。最後に図表(KPIツリー、ポジショニングマップ等)で視覚化し、論理の飛躍を防ぎます。 原因5:何から始めればいいかわからない(手が止まる)経験がないと最初の一歩がわからず、完璧を目指して手が止まってしまいがちです。全体像が見えないまま詳細に着手すると非効率で、途中で挫折するリスクも高まります。まずは骨子を作るという小さなゴール設定ができないことが原因になる場合もあります。 解決策:段階的に仕上げる3ステップ方式を採用する ステップ1:骨子版の作成 事業の目的・ターゲットとなる顧客・提供するサービス・収益モデル・大まかなスケジュールだけを書き出します。この時点では詳細に描かず、ざっくりと仕上げるのがポイントです。 ステップ2:詳細版の作成 ステップ1で作成した骨子に、市場データや数値計画・運営体制・想定リスクと対策を追加します。これにより新規事業計画書の説得力を向上させます。 ステップ3:第三者レビューと図表化 ステップ2で作成した詳細版を第三者に見せて客観的なレビューを行います。第三者に見せることによって矛盾点や飛躍がないか、実現不可能な設計図になっていないかを複眼でチェックします。必要に応じて図表などを用いて、論理性と説得力を磨き込んで完成させます。事業計画書に盛り込む9項目【記入例つき】事業計画書には、事業の実現可能性を示すための重要な要素を整理して記載する必要があります。各項目を過不足なく記載することで、事業の将来性をより明確に伝えることができます。各項目に、新規事業を想定した記入例を添えました。項目1:事業の目的・ビジョン事業の目的やビジョンは、なぜその事業を立ち上げるのかを説明する最初の重要ポイントです。企業理念との整合性を示しながら、事業を通じて社会にどんな価値や変化を生み出したいのかを言語化しましょう。この部分が明確であるほど、社内外の関係者から共感と理解を得やすくなります。 【記入例】『中小製造業の図面管理をクラウド化し、技術伝承の断絶をなくす』など、社会価値を一文で記載。項目2:事業概要・サービス内容提供する商品やサービスの具体的な内容や特徴を記載し、顧客が得られるベネフィットを整理します。サービスの実物や画像などを添付することで、より視覚的に理解しやすい計画書にすることも可能です。機能説明だけでなく、「誰のどんな課題を解決するのか」まで踏み込むことが重要です。【記入例】『誰の/どんな課題を/どう解決するか』をセットで記載。例:現場担当者の検索時間を月20時間削減。項目3:市場および競合分析・ターゲット顧客市場規模、成長性、顧客の属性やニーズを提示し、魅力的なマーケットへの参入であることを明示します。公的統計やレポートから数字で根拠を示すことできると、より信頼性が高まります。マーケット分析を経て競合整理を行い、マーケット内での自社のポジションを明確にすることで、差別化ポイントを明確にすることも重要です。 ターゲット顧客はペルソナを設定し、具体的な顧客像を描くことで説得力が高まります。この項目に3C分析・SWOT分析の結果を転記して、市場や競合、ターゲット顧客に関する分析結果を反映することで、一貫性のある事業計画書作成につながります。 【記入例】市場規模は公的統計で『○○億円・年成長○%』のように記載。ターゲットはペルソナで具体化。項目4:ビジネスモデル・収益構造どのように収益を上げるのかを示し、ビジネスモデル全体を図解すると理解が深まります。収益源、主要コスト、利益構造を整理し、持続可能性やスケールの可能性についても明確にしておくことが重要です。 【記入例】収益源・主要コスト・利益構造を図解。サブスクなら月額単価×継続率で記載。項目5:マーケティング戦略 どのように顧客を獲得し、どのチャネルでどのように販売するのかを説明します。新規顧客の獲得方法だけではなく、リピーター獲得の施策まで提示して持続可能性を描くことで、収益の安定性を示すことができます。 【記入例】獲得チャネルとCAC、リピート施策まで明記し収益の安定性を示す。項目6:運営体制・組織構成 必要な人員構成、役割分担、外部パートナーなど、社内外のステークホルダーを提示します。主要メンバーの経歴や保有スキルを示すことで、事業を成功に導く体制が整っていることを伝えられます。外部パートナーの活用方法についても記載し、不足スキルをどのように補完して備えるかを明らかにしておくのもポイントです。 【記入例】主要メンバーの経歴、外部パートナーで補う不足スキルを記載。項目7:収支計画・資金計画 売上予測、費用計画、損益計画、資金調達計画を数値で示します。3か年計画や5か年計画など、将来的な見通しを作成することで、事業の成長性と収益性を明示します。各数値には根拠をセットで記載し、客観的かつ現実的であることを示すのが重要なポイントです。 【記入例】3〜5か年の売上・損益・資金調達を数値で記載。各数値に根拠を併記。項目8:スケジュール・マイルストーン 「いつまでに・誰が・何を行うのか」を明確にしたマイルストーンを設定します。開発完了、販売開始、提携締結など、各フェーズで達成すべき事柄とその目標時期を明記することで、実行可能な計画であることが伝わります。 【記入例】開発完了・販売開始・提携を時期つきで記載。『いつ・誰が・何を』を明確化。項目9:リスク分析・対策 市場リスク、競合リスク、財務リスク、法務リスクなどを洗い出し、それぞれに対する対策を提示します。経営陣や投資家、銀行などのステークホルダーは、利益とリスクを天秤にかけて投資判断を行います。リスクを前提とした計画であること、それらに対して事前に対策を立ててある状況を示すことで、ステークホルダーからの信頼につながります。 【記入例】市場/競合/財務/法務リスクごとに、想定と事前対策をセットで記載。事業計画書作成の5つのポイント事業計画書は、読み手によって求められる情報や注目点が異なります。「誰に向けた計画書か」を踏まえて記載するのが重要なポイントです。 ポイント1:提案先に合わせて内容を最適化する 事業計画書は、提出先が重視するポイントに合わせて内容を調整しましょう。社内の経営会議や役員決裁に提出する場合は、事業の採算性や実行体制、実施スケジュールなど、事業を実現できる根拠を具体的に示すことが重要です。限られた時間で判断されることも多いため、結論を明確にし、数値や根拠を交えて簡潔にまとめると、事業の実現性を簡潔に伝えられます。 一方、金融機関へ提出する場合は、返済能力や資金使途、収益計画の妥当性などを重視されるため、資金計画や売上予測の根拠を具体的に示すことが大切です。 提案先重視ポイント社内経営陣・既存事業との整合性・理念との親和性投資家・事業の成長性・収益モデルの魅力・投資回収の確度 銀行・返済能力・財務の健全性・リスク対応と数値計画の確実性ポイント2:数値に根拠を持たせる 売上予測、市場規模、成長率などの数値は、根拠があって初めて説得力を持ちます。希望的観測だけで作られた数値は、読み手の警戒心を強めてしまう可能性があります。 公的統計や調査レポート、テストマーケティングの実測値など、第三者が確認できるデータを併記することが重要です。根拠を示すことで、新規事業計画の実現可能性や妥当性を客観的に説明することが可能です。 ポイント3:専門用語は避ける 専門用語や業界特有の表現が並ぶと、読み手の理解が追いつかず、計画書の魅力が十分に伝わらない可能性があります。社外の投資家や銀行の融資担当者など専門外の読者を想定し、できるだけわかりやすい言葉で説明することが大切です。専門用語を使わざるを得ない場合、注釈で補足するのもおすすめです。 ポイント4:視覚的なわかりやすさを最優先する 文章だけで説明しようとすると、情報量が増えて内容が伝わりにくくなります。市場分析、競合比較、ビジネスモデルの構造などは図表を活用すると、一目で理解できる資料になります。 また、フォント・文字サイズ・余白のルールを統一することで、資料全体が整った印象になり、読みやすくなる点もポイントです。 ポイント5:必ず第三者のフィードバックを得る 完璧に仕上げられた資料でも、他者が読むと情報不足や論理の飛躍、矛盾に気づくことがあります。上司・同僚・業界経験者など、異なる視点を持つ複数の第三者にレビューをしてもらうことが資料の精度を高めます。 さまざまなタイプの第三者レビューをはさむことで読み手のリテラシーにバリエーションを持たせることもできるため、より多角的な視点でのフィードバックにつなげられます。【関連記事】計画書が完成したら、次は実際の立ち上げです。新規事業立ち上げ時の5つのポイントもあわせてご覧ください。事業計画書の提出前に確認するセルフチェックリスト 事業計画書を提出する前に、内容に抜け漏れや矛盾がないかを確認しましょう。とくに社内の経営会議や役員決裁では、事業の実現性や採算性を客観的に説明できるかが重要な判断材料になります。以下のチェックリストを活用し、提出前に最終確認を行いましょう。 □事業の目的や提供価値が明確で、実現可能性を具体的に説明できる □ターゲット顧客や市場の選定に根拠があり、ニーズを踏まえた内容になっている □売上予測や費用、利益計画などの数値に根拠があり、算出方法を説明できる □採算の見通しが現実的で、収益化までの道筋を示せている □事業を推進する組織体制や担当者の役割が明確になっている □開始から収益化までのスケジュールが具体的で、実行可能な計画になっている □想定されるリスクと、その対策・代替案を整理できている □目標を達成できなかった場合の撤退基準や見直しのタイミングを設定している □計画全体に一貫性があり、読み手が疑問を持ちやすい点に対する根拠を示せている 事業計画書のテンプレート・ひな形はどこで手に入る?ゼロから書くのが不安なら、テンプレート(ひな形)を起点にするのが近道です。代表的な入手先は次のとおりです。日本政策金融公庫の創業計画書様式:融資を見据えるなら定番。記入例つきで配布されています。中小企業基盤整備機構などの公的支援機関:事業計画の様式や手引きを無料で提供。会計ソフト各社・クラウドサービスの無料テンプレート:PowerPoint/Excel形式が中心。ただし、テンプレートを埋めるだけでは説得力ある計画書にはなりません。前述の『書けない5つの原因』に立ち返り、市場理解・収益構造・数値の根拠を自社の言葉で固めることが先決です。簡易に全体像を描きたい場合は、9つの要素を1枚で整理できるビジネスモデルキャンバスやリーンキャンバスの活用も有効です。「ひな形はあるが、自社の数値や戦略に落とし込めない」という場合は、記入そのものを外部のプロ人材に伴走してもらう方法もあります。本記事では、3C分析・SWOT分析など、事業計画書の土台となる情報を整理できるワークブックを2点ご用意しています。これらは事業計画書のテンプレートではなく、事業計画書を作成する前段階での市場や競合、自社の状況を整理・分析し、事業計画書の完成度を高めるための前段資料です。分析内容を整理したうえで事業計画書へ反映することで、より説得力のある計画書を作成しやすくなります。 よくある質問(FAQ)Q1.事業計画書の作成にどれくらい時間がかかりますか? 事業計画書の作成期間は、事業の複雑さや準備状況によって異なりますが、一般的には2〜3ヶ月程度が目安です。市場調査や競合分析に1ヶ月、数値計画の作成に1ヶ月、全体のブラッシュアップに2〜3週間程度を見込むとよいでしょう。 本記事で紹介した3段階アプローチを採用すれば、骨子版を1〜2日で作成し、その後段階的に詳細化していくことで、効率的に進められます。時間短縮のコツは、完璧を目指さずに全体像を作ることです。 Q2.事業計画書は何ページくらいが適切ですか? 提案先によって適切なボリュームは異なります。社内経営陣向けであれば10〜20ページ、投資家向けであれば15〜30ページ、銀行融資向けであれば20〜40ページが目安です。 重要なのはページ数ではなく、必要な情報が過不足なく含まれているかです。冗長な説明は避け、図表を活用して簡潔にまとめることを心がけましょう。読み手が最後まで読み通せる分量に収めることが重要です。 Q3.事業計画書は一度作ったら修正しないものですか? 事業計画書は、一度作成して終わりではありません。市場環境の変化や事業の進捗に応じて、定期的に見直し、更新する必要があります。特に新規事業の初期段階では想定と現実のギャップが生じやすいため、四半期ごとに計画を見直し、必要に応じて修正することが推奨されます。「生きた文書」として、常に最新の状況を反映させることが重要です。 Q4.中小企業やスタートアップでも事業計画書は必要ですか? 中小企業やスタートアップであっても、事業計画書は必要です。規模が小さくても、事業の方向性を明確にし、資金調達や取引先との交渉に活用できます。 特に融資を受ける場合や、ビジネスパートナーを探す場合には、事業計画書が必須となります。事業の実現可能性を客観的に評価するためにも、計画書の作成は有効です。 Q5.事業計画書が却下された場合はどうすればいいですか? 却下された場合は、まずフィードバックを丁寧に聞き取りましょう。どの部分が不十分だったのか、何が懸念されたのかを明確にすることが重要です。 そのうえで指摘された点を改善し、再提案します。市場調査を追加する、数値の根拠を強化する、リスク対策を充実させるなど、具体的な改善策を講じましょう。場合によっては、事業計画そのものを見直す勇気も必要です。却下は失敗ではなく、計画をより良くするための機会と捉えることが大切です。 まとめ|事業計画書づくりはプロ人材の活用も選択肢事業計画書が作れない原因は、市場や顧客の理解が不足している ビジネスモデルや収益構造が描けていない 数値計画(売上・収支)の立て方がわからない 情報を整理・構造化できていない 何から始めればいいかわからない(手が止まる) の5つに分類できます。一度に完璧を目指すのではなく、まず骨子を作り、徐々に詳細化していくことで、挫折せずに完成させられます。事業計画書の作成に、プロ人材という選択肢市場調査・収益モデル設計・数値計画には専門知識と実務経験が必要です。社内に経験者がいない、本業と並行で時間が割けない、という場合は、外部のプロ人材を活用する選択肢があります。たとえば、事業開発の経験を持つプロ人材であれば、本記事で紹介したビジネスモデルキャンバスの作成や収益構造の設計、数値計画の策定まで、実践的なノウハウをもとに伴走支援が可能です。また、客観的な第三者視点で計画書をレビューし、論理の飛躍や情報の抜け漏れを指摘してもらうことで、計画書の精度を大幅に高められます。週1回の壁打ち相手としての活用や、計画書作成フェーズだけの短期契約など、スモールスタートから始めることも可能です。マイナビProfessionalのご紹介マイナビProfessionalは、新規事業の立ち上げに必要な「専門性」と「実行力」を提供するプロ人材サービスです。6万人超のプロ人材データベースから、新規事業領域に精通した最適な人材をマッチング。さらに、マイナビの専任チームが課題整理から進行管理まで担うため、「何から始めればいいかわからない」状態からでも安心してスタートできます。課題が整理しきれていない段階でも構いません。まずはサービス資料をご覧いただき、お気軽にご相談ください。